「社長、そんなに利益がダイジなんですか?」

突然ですが、従業員から上記の様に質問されたら、経営者の方はどう応えますか?

彼は続けます。「利益より、お客様に喜んでもらったり、従業員が幸せに働ける環境の方が大事なんじゃないですか?」と。

 

「いやいや、利益は大事だろう!そもそも慈善事業ではなくて営利企業なんだから、利益追求が目的だよ!」

「何言ってんだ。稼がないと賞与も出せないんだぞ!」

・・・そうなんだけども、それだけではなんだかスッキリしない…。

 

私は若手銀行員時代、恥ずかしながら、やはり数字しか見えていませんでした(※銀行員間でも個人差あり)。

そして、利益を上げる会社=「良い」会社と思っていました。

しかし、経験を重ねるにつれて、今ではもう忘れてしまった何かのキッカケで、

「利益は良い会社の前提条件である」と考えるようになりました。つまり…

 

「会社にとっての利益は、人間にとっての水や空気の様なモノ」と考えるようになったのです。

 

「人間は水や空気がないと生きていけないが、水を飲むために生きている人間なんていない。

人生の目的を達成する為には、最低限、水や空気が必要。」

 

「企業も同様に、利益を出す事が最終目的なのではなく、

その企業の存在意義(これが理念だったりビジョンだったりするワケですが)を果たす為に、

手段としての利益が必要なのではないだろうか。」

 

ただ、最近はその「水や空気を確保する」事自体が難しくなってきているのも事実。

だから、ベクトルがどうしても「利益」に強く向いてしまうのも仕方がないかな、と。

一方で、鎌倉投信などの様に志やビジョンの明確な会社が注目されてきているというトレンドもあって、

これぞ王道という気がします。

 

さて、写真は、先日行われた母校大学院での謝恩会での、コメ兵の石原社長とのツーショット。 「あまりに稼ぎすぎた社員は注意される」というエピソードもある様です 。 経団連のメンバーでもある大企業の社長なのに、驚くほど謙虚な姿勢にはいつも頭が下がります (写真ではデカい態度をしている私ですが…)。


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