「デキル参謀」の要件とは? 

初ブログです ^^

さて、突然ですが、皆さんはどんな人が「デキル参謀」だと思いますか?

ロジカルで明快に結論を出す人?まじめで裏切らない人?キレッキレの戦略を立てる人?

 

それぞれ大事そうですね。でも、数々の経営者とお会いして感じた事から考えると、デキル参謀とは…

・十分にロジカルな視点と、経営者としての視座の高さを持っていて

・譲れないところは(経営者の耳に痛い話でも)堂々と主張しつつ

・ロジックではなく「情」の部分をきちんと理解し、

・最後の最後の判断は経営者に委ね、

・実行に移す事にコミットする

という事を備えた人ではないか、と思うのです。

 

まず、ロジックが浅い人は参謀にはなり得ない。当然ですよね…。(「ロジカルである事」に関しては別の機会に。)でも、ロジックのみを武器にした参謀は、、、経営者からすると、正直「うっとおしい」存在だと思うのです。だってそうですよねー。「社長!A店は移転した方がNPVが高いんです!税務メリットもとれるし、TVをかなり保守的に見てWACC20%としてもまだNPVプラスです!移転しない手はないですよ!!!(どやっ!)」…。ロジックのごり押し。疲れる…。(はい、これ5年くらい前の私です…。)ロジックだけで済むなら経営なんて簡単。もしそうなら、MBA生は全員名経営者です。

 

又、参謀は、時としてちょっと勇気を出して、経営者に耳の痛い事を言うことも必要。(そして、経営者はそれを真正面から受け止めなくては!)この点、社内の人より外部の人が指摘し易いですね。

 

そして経営者は、傍から見ると時に「ええっっ!!!???」という判断を下します。そこには、社内の文化や人事面などのウェットな判断要素、実行局面での壁、更には直感など、いろんなモノがブレンドされていて、味わい深い判断になっている事が殆どです。いくら優秀な参謀でも、そして社内の事情に明るくても、やはり「経営者にしか分かり得ない世界」は残念ながら見る事ができないのです。

 

そういう時、「違う違う、社長!そうじゃなくて、合理的にはこうなんですよ!」なんて事を言う参謀は、「自分が優秀である事を誇示したい病」に侵されています。コレ、ケッコウカカリヤスイ。自分が考え抜いた判断根拠を社長に説明し尽した上で、それでも社長が異なる判断をしたなら、それをきちんと受け止めて実行に移す。コレガイイ。

 

だからと言って、当然ですが社長の言いなりのYes-manは論外。参謀としてのロジック、判断基準、そして諫言できる力。これらはマスト。その上で上記のしなやかさを持っているのがデキル参謀ではないかなー、と思うのです。皆さんはどう思われますか?

 

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